【長期品切中】「リンカンシャーの花束」のなかの民謡と舞曲（英文解説書）／Folk Song & Dances in Lincolnshire Posy

この選集は、吹奏楽指導者がより素晴らしい演奏を作り上げるために、吹奏楽曲の元になった世界の民謡と舞曲について詳しく解説しています。シリーズの各冊子には、その民謡や舞曲のメロディーの楽譜と、ピアノ伴奏による歌が収録されたCDが付属しています。
声楽スコアは、吹奏楽の演奏と共に使用することができます。日々の練習に加えて、原曲となった民謡や舞曲について知り、吹奏楽の伴奏で歌ったりすることで、楽器での演奏がさらに音楽的になるでしょう。オーケストラの指揮者にとっても大変興味深いものと言えます。
著者のロバート・ガロファロは、ワシントンにあるアメリカ・カトリック大学ベンジャミン・T・ローム音楽学校の名誉教授です。彼は35年にわたり吹奏楽、管弦楽、合唱、歌劇を指揮してきました。彼は12冊の著書や、60以上の音楽出版社からの作品で高い評価を得ています。また、彼は1998年にワールウィンド音楽出版を設立し、自ら社長に就任しました。楽譜、書籍やCDなどのカタログはウェブサイトで確認することができます。

〈『リンカンシャーの花束』のなかの民謡と舞曲〉
オーストラリア生まれの作曲家・ピアニストで、現在再び注目されているパーシー・グレインジャーは、エジソンが発明した蓄音機を手にイギリスを回り、民謡を歌い手から収集し、それらの編曲を行っています。彼は、民謡をそのまま楽譜で再現しようとしたため、不規則なリズムや間延びした節回しを、変拍子や装飾音符を多用して表現しています。
この作品は、吹奏楽の優れたレパートリーを求めていたアメリカの指揮者エドウィン・フランコ・ゴールドマンから委嘱を受けて1937年に作曲され、グレインジャー自身の指揮によりアメリカ吹奏楽指導者協会の総会で初演されています。
各章にはタイトルが付けられ、イングランド地方の民謡や舞曲が使われています。
・第1曲 リスボン（船乗りの歌）
・第2曲 ホークストウ農場（守銭奴とその召使い）
・第3曲 ラフォード公園の密猟者（密猟の歌）
・第4曲 元気な若い水夫（恋人と結婚するために帰郷）
・第5曲 メルボルン卿（戦いの歌）
・第6曲 行方不明のお嬢さんが見つかった（踊りの歌）

この解説書は、楽曲構成について貴重な資料に加え、これまでに無いほど詳しく説明が記されています。また、各曲で取り上げられた民謡を、実際の歌詞とピアノ伴奏で歌った音源CDが付属しています。グレインジャー自身が民謡を歌っている音源や、フレデリック・フェネルが吹奏楽団を前にしてこの曲をリハーサルしている貴重な音源も収録されており、指導者必聴の資料とも言えるでしょう。歌詞の内容やメロディーについても解説してあります。