[参考音源CD付] ギャラント・マリーンズ／Gallant Marines

カール・キング（1891-1971）は、ジョン・フィリップ・スーザと並んで、アメリカにおけるもう一人のマーチ王とも言われています。彼は若い頃は独学でバリトンを演奏し、リングリング・ブラザーズ＝バーナム＆ベイリー・サーカスの楽長として多くの作品を手がけました。30歳を前にしてサーカス団を退職した後は、民間バンドのために作曲を続けるとともにアメリカ吹奏楽指導者協会会長も務め、生前には行進曲188曲を含む300曲余りを作曲しています。
この楽譜はバーンハウス社によるキング100周年シリーズの一つで、現代のスクールバンドでも演奏しやすいようにジェームズ・スウェアリンジェンが編曲しています。この作品『ギャラント・マリーンズ（勇敢な海兵隊）』は1942年に作曲されていますが、スーザが1922年に作曲した行進曲『ギャラント・セブンス（勇敢な第七連隊）』を意識したものと想像されます。
2分の2拍子の伝統的なマーチの形式で書かれ、美しい旋律が流れます。各楽器の音域にも無理がなく、トランペットも配慮されています。トリオからの木管とユーフォニアムのメロディーは大変印象深いです。
演奏会のオープニング、また行進曲を勉強するには最適の作品です。