Watermelon Man（ウォーターメロン・マン）〔ジャズ・シリーズ〕

初期のハービー・ハンコックを代表するファンキー・ジャズ・ナンバー。オリジナルは1962年にリリースされたアルバム『Takin'Off』に収録されています。日本では昔サントリーウィスキー「ホワイト」で、ハービー・ハンコック本人が出演する印象的なテレビCMでもこの曲が使用されていました。
　変則的なブルース進行の曲で、既成のジャズの概念にとらわれないオリジナリティが受け、大ヒット。ブルースが元になっているというだけあって、この吹奏楽アレンジにもブルース特有のブルーノートがたくさん使われています。ブルーノートはスケールの3度や5度、7度がフラットした音程のことで、ジャズやブルースでは非常によく使われます。
　曲タイトルの『Watermelon Man』は、日本語に訳すると「スイカ売りの男」ですが、これは、ハービー・ハンコックが子供の頃、スイカ売りの男がやってくると辺りから「Hey, watermelon man!」の呼び声が聞こえてきて、その呼び声を元にフレーズを作ったということです。