〔THEテーマ〕西部劇組曲

19世紀後半、アメリカの西部開拓時代を舞台にし、20世紀前半のアメリカ映画の発展とともに映画の1つのジャンルとして大きな人気を得た西部劇。西部劇と一口に言っても、ハリウッド映画、マカロニ・ウエスタン、テレビシリーズと、スタイルは様々ですが、それらを網羅したラインナップが揃った組曲となって吹奏楽で登場です。いろいろなスタイルの違いが出るように演奏してみて下さい。

『荒野の七人』
…黒澤明監督の「七人の侍」を、メキシコに舞台を移してリメイクした作品「荒野の七人」のテーマ。颯爽と進んでいく伴奏に乗ってなめらかな木管楽器のメロディーが流れ、ダイナミックな曲調が雄大な自然とガンマンたちの男気を称えるようなイメージを膨らませます。

『遥かなる山の呼び声』
…ラストシーンの「シェーン！カムバック！」で知られる映画「シェーン」のテーマ。手掛けたのはジャズのスタンダードナンバー『星影のステラ』でも有名なヴィクター・ヤング。Trp.のSoloと木管楽器の豊かな響きが見せ場の1曲です。

『続・夕陽のガンマン』
…南北戦争末期のニューメキシコとテキサスを舞台にした、セルジオ・レオーネとエンニオ・モリコーネのコンビによる1966年の「マカロニ・ウェスタン」第3弾。Cl.やFl.によって何度も繰り返されるフレーズが、雄叫びや遠吠えのようにも聞こえ、野性的な雰囲気をかもしだしています。SoloやSoliもたくさん用意されており、ボリューム満点。

『ローハイド』
…クリント・イーストウッドの出世作となったテレビ・ドラマ版西部劇『ローハイド』（1959年～1965年）から。リズミカルでポップな伴奏にのせて、様々な楽器にメロディーが移り変わり、どのパートも楽しめます！