世にも奇妙な物語（打楽器5重奏）

「世にも奇妙な物語」は1990年から1992年まで放送され、大ブレイク。さらに現在でも春と秋に特番が組まれたり、過去の再放送も頻繁に流されているなどのこともあり、世代を問わず知られているドラマです。毎回、15分程度の短編が三本立てで放送されるというめずらしいスタイルで、阿刀田高や星新一などプロ作家の原作から、若手脚本家によるものまで幅広い作品が脚本に使われました。番組の顔となっている不気味なテーマ曲を、原曲の雰囲気がよく再現された打楽器5重奏で。中間部にはタモリの語りのシーンで流れる『ストーリー・テラー』を挟んでいます。
　はじめの『メイン・タイトル』はDが基音となって進みますが、第5音が減音程（As）となっており、ディミニッシュでモーダルな響きが不気味さを演出しています。その後『ストーリー・テラー』に入りc moll→C durと展開します。そこから『メイン・タイトル』のコーラス部分へと戻り、最後にまたはじめのテーマが再現され、いちだんと激しい不協和音がぶつかり合い、終止します。
　Marimba 2 とTimpani は1人で受け持つことができるようになっているので、4人での演奏も可能です