ホリデイ・ダンス

作曲者である福田洋介初の作品集アルバム『YOSUKE FUKUDA SHOW!』（LPW-1401）のための書き下ろし。“作品の題材は何かのテーマがあるわけではなく、純粋に「愉快な音楽」を創作しよう”というコンセプトで書かれた曲。3つの小曲を順につなげた構成となっており、作曲当初は『Three Dances』の名が付けられていましたが、後にホリデイ・ダンスと改められました。HolidayはHoly Day、すなわち「聖なる日」が語源であるといわれることから、とても大事な日であることがうかがえます。愉快な時間を過ごすことで心身ともに癒されるというイメージからこの表題が付けられました。付点8分音符＋16分音符の組み合わせによる、シャッフルのようなリズムを基調とした1曲目、緩やかなラテンのリズムで、クールなヴォイシングが印象的な2曲目、ブギ・ウギをベースにした3曲目。毛色の違う曲の組み合わせにも関わらず、不思議なまとまりを感じさせるのは、「愉（たの）しさ」に対する作曲者の一貫した哲学が示されているからでしょう。