You'd Be So Nice To Come Home To（ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ）〔ジャズ・シリーズ〕

ジャズの入門曲として人気の高いスタンダード・ナンバーです。作詞作曲は、スタンダードではおなじみのコール・ポーター。1943年発表のミュージカル映画「Something to shout about」に使用され、定着しました。風格あるオーケストレーションが魅力いっぱいの「シンフォニック・ジャズ」を体感してください。

■アレンジのポイント
　一寸したジャズ・ファンならば、何と ? この曲を吹奏楽でやるんかい、と。そうさ、アート・ペッパーのあのアルトの哀愁を含んだ切なさを、シンフォニックなスウィング感に乗せようというのだから。この曲想は、私の最も得意とするところ、ぜひ一度味わってみて下さい。吹奏楽の持つ、ブリリアントな響きを生かした、ブルージーなサウンドは、本当にニュー・サウンドだ。アド・リブのフレーズを思い起さす、中間部の変奏は、吹奏楽ジャズと呼ぶにふさわしく、真骨頂。各セクションの織りなす色彩感は、心地よく聴衆を包み込んで行くよ。
(by 櫛田てつ之扶)